300円で探検気分を味わえる!「日本郵船氷川丸」を観光しよう




横浜ベイエリアの有名観光スポットの1つ「山下公園」を訪れると必ず目に入るのが、大きな黒い船「氷川丸」です。

現役引退後にこの地に係留され、横浜のシンボルとして親しまれ続けている氷川丸は2016年に国の重要文化財に指定されました。

日本郵船の管轄となってからは船内の見学コースも変わり、安い入館料金でちょっとした探検気分を味わえる人気スポットとして親しまれています。

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戦時を生き延びた強運の貨客船「氷川丸」




クラシックな外見から想像出来るとおり、氷川丸の生まれははるか昔の昭和初期です。日本郵船は外航貨客船を多く建造しましたが、氷川丸もその1つ。1930年(昭和5年)に、アメリカ・ワシントン州のシアトル航路用に建造されました。

現在、大型客船で各地をめぐるクルージング旅行が人気ですが、氷川丸はその元祖でもあります。美しい内装と上質なサービスで人気が高い貨客船として活躍していたころは、チャールズ・チャップリンなどの有名人も利用しました。



しかし第二次世界大戦中は日本海軍に徴用され、船体を白く塗られて海軍の病院船となってしまいます。日本郵船は戦時中に多くの貨客船を失いますが、氷川丸は戦時を生き延びました。1953年には再びシアトル航路に復帰した、強運の船です。

氷川丸は貨客船としては1960年に引退し、その翌年から山下公園に係留されました。かつては別会社が「氷川丸」として管轄していましたが、2008年からは氷川丸を建造した日本郵船が管轄、現在は「日本郵船氷川丸」の名称で親しまれています。



探検気分で楽しめる「日本郵船氷川丸」の見学コース




日本郵船が氷川丸を管理するようになってから船内がリニューアルされ、見学コースも以前より楽しめる内容となりました。船内のあちこちの見どころを押さえながら、ちょっとした探検気分も味わえる、大人も子供も楽しめる見学コースです。



山下公園から氷川丸に続く、海上の歩道を歩いて乗船口に向かいます。乗船口手前には、手荷物預かり所(無料コインロッカー)があり便利です。なお、船に続く階段は急でベビーカーではあがれません。乗船口の裏にあるベビーカー置き場に置いてから乗船してください。



レトロ感ある氷川丸ですが、Bデッキにあるエントランスロビーは改装されており、ここだけは現代的な雰囲気です。 エントランスを入った場所で入館券を購入します。ガイドマップはここでもらうことが出来ます。



船内の見学コースでは、まず船客エリアを見学していきます。両側が客室となっている細い通路を抜けた先は一等食堂です。そばには児童室もあり、氷川丸の航海は小さな子供も利用していたことがわかります。



美しい細工がされた階段を登るとそこはAデッキ。上品でおしゃれな雰囲気の社交室や喫煙室、そして一等客室や豪華な特別室を見学しながら先に進んで行きます。



船内のところどころには化粧室がありますが、化粧室は見学途中に利用出来ます。もちろん当時のままの設備ではないのでご安心を。男女共、おむつ交換台のある化粧室もあります。



Aデッキを見学したら、外にある開放感のあるデッキエリアに出ます。デッキには白いデッキチェアが置かれており、座ってくつろぎながらみなとみらい方面の景色を眺めることが出来ます。



デッキで休憩したら、更に上に上がって船長室や操舵室を見学します。幅のせまい急な階段を登るので手すりにしっかりつかまって安全に行き来してください。高所が苦手な方はちょっとドキドキするかもしれません。



操舵室のなかは通り抜けできますが、船長室はドアの外からの見学です。ただ、広い部屋ではないので、ドアの外からでも部屋のなか全てをじっくりと見学することができます。



操舵室・船長室の次は、一気に下に降りて、CデッキやDデッキの機関室などを見学します。こちらもせまい急な階段なので昇降には十分注意してください。



窓がなくたくさんの機械が設置されている機関室は独特な空間です。白く明るいエンジン室は、まるでSF映画のスペースシップの内部のようで、探検気分が盛り上がります。



最後に見学するのは、三等客室です。二段ベッドのせまい客室は、先に見学する一等客室とずいぶん雰囲気が違います。



三等客室を見学したら、その後は出口に向かいます。バータイプの無人の出口なので、一度退出したら戻って来れません。もしもう一度見ておきたい場所があれば、ここで戻ってください。



なお、氷川丸の見学は、コース通りにゆっくり見てまわると、だいたい40分くらいで全て見て回れると思います。また、船内では飲食が出来ないのでご注意ください。



記念のお土産を購入したい時には、氷川丸と山下公園をつなぐ海の歩道を公園側に戻った脇にある「ボードウォークショップ」に立ち寄ってみてください。海や船に関するグッズが多数揃っています。





「日本郵船氷川丸」の基本情報とアクセス情報


開館時間と休館日


日本郵船氷川丸の開館時間は10時から17時で、入館は16時30分までとなります。休館日は月曜日ですが、月曜日が祝日の場合は開館し、翌平日がお休みとなります。また、臨時休館日もあるようです。

入館料金


一般料金は300円、小中高生は100円です。65才以上の方は200円となります。障がい者手帳または特定疾患医療受給者証の提示で本人と介護者1名が無料となりますが、船内はバリアフリーとなっておらず、また車椅子での入館はできないのでご注意ください。

関内にある「日本郵船歴史博物館」とのお得なセット券もあります。セット券は一般500円、中高生300円、65才以上300円となります。なお、氷川丸と日本郵船歴史博物館は徒歩で15分ほど離れています。

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アクセス




氷川丸に一番簡単にアクセス出来るのは、横浜駅東口などから利用出来る海上交通手段「シーバス」です。氷川丸の乗船口は、山下公園のシーバス乗り場のすぐ横にあります。

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電車の駅で近いのは、みなとみらい線の元町・中華街駅です。上り方向の改札(中華街寄り)を利用して4番出口から地上に出れば、3分ほどで氷川丸が係留されている場所にアクセス出来ます。

横浜市営バスの利用もおすすめの交通手段です。おすすめは横浜駅東口が始発の「26系統」です。桜木町駅前からも乗車出来ます。下車するバス停は「山下公園前」です。



この26系統は日本郵船歴史博物館とのセット券を利用する時にも便利です。日本郵船歴史博物館のすぐそばには「警察本部前」というバス停があります。

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まとめ




現在は平和な姿で横浜港を見守ってくれている「日本郵船氷川丸」ですが、戦時を生き抜いたとても運の強い船です。日本郵船歴史博物館には戦時にどれだけの船を失ったかのパネル表示があるので、こちらを見学してから氷川丸を訪れると、より強運を実感できると思います。

 ※記事の内容は、執筆・更新時の情報です。




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