ジブリファンにもおすすめ!横浜の定番スポット「港の見える丘公園」
山手の丘にある「港の見える丘公園」は、現在の横浜観光の中心地であるみなとみらい地区からは離れていますが、今も横浜を代表する有名な観光スポットで、年間を通して多くの観光客が訪れます。
丘の上から横浜港を眺められる「港の見える丘公園」は、最近では春と秋に見頃を迎えるローズガーデンがあることでも有名です。また、横浜が舞台となったジブリ映画の一場面を思い出させてくれるスポットもあります。
外国人居留地であった「港の見える丘公園」
港の見える丘公園は、横浜開港後に外国人居留地となり、イギリス軍が駐屯していた場所でした。接収が解除されてからは公園となることとなり、1962年(昭和37年)に港の見える丘公園は開園しました。
開園時のテープカットの時には、現在でも耳にすることがある「港が見える丘」のメロディーが流れたそうです。「港が見える丘」は、歌手の平野愛子さんが歌っていた戦後の流行歌です。
港らしい風景を一望出来る「港の見える丘公園」
港の見える丘公園のなかに入ると正面に展望台が見えます。なお公園に入ってすぐ左にはトイレがあります。
展望台からは、世界に誇る商業港である横浜港の姿を眺めることができます。その向こうには横浜ベイブリッジの姿もきれいに見ることができ、また暗くなってからは人気の夜景スポットとなります。
初めて訪れる方は、港の見える丘公園という高台からは山下公園やみなとみらいといった華やかな雰囲気の場所も眺められるのではないか、と思うこともあるようです。残念ながら、港の見える丘公園から左側の山下公園方面の風景はあまりよく見えません。
「港の見える丘公園」はジブリ映画「コクリコ坂から」 の舞台?
港の見える丘公園の展望台の横には旗が2枚掲げられています。これは国際信号旗で、1960年代の横浜が舞台のジブリ映画「コクリコ坂から」で主人公の女の子が下宿屋「コクリコ荘」の庭で毎朝掲げていたものです。
港の見える丘公園はコクリコ荘のある場所のモデルとされており、映画公開の翌年の2012年、映画の記念スポットが設けられました。以来、ジブリ映画ファンも多く訪れるスポットとなっています。ちなみにこの国際信号旗の意味は「安全な航行を祈る」です。
「港の見える丘公園」のイングリッシュガーデン
横浜の市の花はバラで、港の見える丘公園にはバラ園がありましたが、現在その場所は四季の草花を楽しめるイングリッシュガーデンとなっています。公園内には洋館が2つあり、洋館をバックに美しい写真を撮影できます。
港の見える丘公園のイングリッシュガーデンは、横浜の有名なバラの名所です。春と秋のバラの季節にはバラ鑑賞目当てに観光客が多く訪れます。またバラの季節でなくても、美しく整備された英国風ガーデン内の散策を楽しめます。
「港の見える丘公園」はバラが見頃です – 開花状況を画像で確認!
ユニークなフォルムの「大佛次郎記念館」
港の見える丘公園のイングリッシュガーデンの奥に見えるユニークなフォルムの建物は「大佛次郎記念館」です。
大佛次郎は、横浜生まれの作家。横浜を舞台とした「霧笛」などの小説やヒーロー時代小説の「鞍馬天狗」で知られています。「大佛次郎記念館」では大佛次郎の生前の業績や普段の生活などを、展示されている資料を通して知ることができます。
「大佛次郎記念館」のとなりにあるのはティールーム「霧笛」です。ホームメイドのチーズケーキやネルドリップの本格的なコーヒーを楽しめます。また「霧笛」はネコ好きの方にもおすすめ。ネコ好きだった大佛次郎にちなんでネコグッズがいろいろ飾られています。
「港の見える丘公園」へのアクセス
以前は坂を登ってアクセスしていた港の見える丘公園ですが、現在はみなとみらい線「元町・中華街駅」の元町寄りの改札から出てエスカレーターを使い、「アメリカ山公園」経由でアクセスできるようになっています。アメリカ山公園のなかを通過して、坂を登りきったら左方向に進みます。
「アメリカ山公園」は夜景もきれいなおすすめデートスポット
また港の見える丘公園へは、バスを利用してアクセスもできます。神奈川中央交通バス「11系統」、横浜市営バス「20系統」、そして横浜観光スポット周遊バス「あかいくつ」も利用できます。どのバスもJR桜木町駅前のバスターミナルが始発です。
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まとめ
横浜の観光の中心はみなとみらい地区になってしまいましたが、港の見える丘公園や周辺の山手エリアは、今も人気の横浜の観光スポットです。港の見える丘公園からの戻りは、坂を下る途中にある「フランス山公園」にもぜひ立ち寄ってみてください。
「フランス山公園」は横浜山手の穴場散策スポット
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